南太平洋の世界

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サモアの国技、ラグビー。 サモアラグビーの魅力をご紹介

サモアの国技、ラグビー! サモアラグビーの魅力をご紹介!!

どこまでも透き通る海が、とてもキレイなサモア。リゾート観光としてもとても魅力的なサモア。そんな魅力的なサモアの国技であるラグビー。まだまだ知られていないラグビーのルールや用語など、サモアラグビーの魅力を紹介していきます。

サモアってどんな国?

 

サモアの正式名称は、サモア独立国オセアニアの島国です。 サモアの首都はアピアで、言語はサモア語と英語です。
なんと、サモア国民の約80%が肥満なんです! もともと太りやすい体質らしいですが、この数字は驚きですね!!

サモアって安全なの?


サモアの治安は、凶悪犯罪は少なく、一般的にはいいと言われています。 
ですが、物を共有するという感覚が強い国民性なので、窃盗などには注意が必要です。

サモアの魅力は?

サモアの魅力は何といっても、どこまでも透き通る美しい海です。
マリンスポーツなど、自然と触れ合って癒されるのもいいですね。

ラグビーってどんなスポーツ?

 

2つのチームに分かれて行われ、楕円形のボールを奪い合って相手陣のインゴールまで運ぶ、あるいはH型のゴール上部に蹴り入れて得点を競うスポーツです。

ラグビーのルールって?

 

ラグビーのルールは本当に難しいです。ですが、簡単に言ってしまえばラグビーとは「陣取り合戦」だということです。ややこしいですが、簡単にラグビーの説明をしますね。
まず、ボールを持って敵地に攻め入り、敵地のインゴールと呼ばれるスペースにボールをタッチさせて得点と得ます。この得点を「トライ」と言います。
ラグビーにはトライ以外にも、ゴールポストの間のクロスバーより上の空間にボールを蹴り通すことにより認められます。このキックを「ゴールキック」と言います。
両チームとも、お互いの体をぶつけ合い、ボールを奪い合いながら激しい攻防を繰り返す、それがラグビーです!!

ボールの扱い方

ボールは、持って走ること、手で放る(パス)こと、足で蹴る(キック)ことが認められています。また、全身のどこにボールが触れても問題はありません。
ただ、このボールの放り方に大きな特徴があります。それは、ボールを前に放ってはいけない、ということです。ボールを放る場合は、自分より後ろにいるプレーヤーにしか放れないのです。

ラグビーの得点の種類

 

ラグビーには、5種類の得点があります。

トライ・・・5点獲得

敵地のインゴールと呼ばれるスペースにボールを着地させることにより認められます。このボールの着地は、ボールを持ち込んだプレーヤーがボールに触れた状態でないと認められません。例えば、ボールが転がっていってインゴール内に入ってもトライになりません。このボールをとらえ、地面に触れさせた時点でトライと認められます。

ペナルティトライ・・・5点獲得

相手チームの反則がなければ、ほぼ間違いなくトライが得られていた、と認められた時に与えられるトライです。

コンバージョンゴール・・・2点獲得

トライを決めた後、トライした側のチームがゴールキックを成功させた場合に認められます。

ペナルティゴール・・・3点獲得

相手チームの反則に対して得られるキックで、そのキックでゴールキックを成功させた場合に認められます

ドロップゴール・・・3点獲得

通常のプレー中に、ドロップキック(ボールを地面に落とし、跳ね返ったボールを蹴ること)でゴールキックを成功させた場合に認められます。

ラグビーの競技時間

 

ラグビーは、前半・後半のハーフ制で行われます。それぞれ40分で、その間に10分以内のハーフタイムが設けられています。
通常ラグビーでは、1~3分程度のロスタイムが加算されます。
また、ラグビーには基本的には延長戦はなく、同一得点の場合は引き分けとなります。
ですがラグビーでは、抽選、トライ数などで勝敗を決める場合もあります。

ラグビーの競技人数

 

ラグビーは、1チーム15人、両チーム合わせて30人で行われます。
ゲームに同時に出られるのは1チーム15人ですが、交代要員として7名がそれぞれ認められています。つまり、15人+7人、合計22人まで最大でメンバーを揃えることが出来ます。

ラグビーのポジション

 

ラグビーは、15人それぞれにポジションが決まっています。この15人のポジションは、フォワードと呼ばれる8人と、バックスと呼ばれる7人に大きく分けられます。
ラグビーのフォワードは、スクラムを組んだりして、相手チームとの激しい肉体のぶつかり合いをする選手たちが位置するところです。ここを任せられた選手には、屈強な肉体が求められます。
ラグビーのバックスを任された選手たちは、フォワードから出されたボールを実際の得点に結びつける役割を担っています。
また、相手チームの攻撃を最終的に防ぐ「最後の砦」にもなります。この7人の選手には、足の速さが求められます。

ラグビーの基本的なプレー

 

ラグビーは、チームの選手それぞれが力を合わせてプレーする!そんな熱いスポーツです!!
基本的に「走る」「投げる」「蹴る」といった動きがあり、数名で力を合わせてボールをコントロールしていきます。
そういったチームとして力を合わせて行うプレーや、防御に関する主なプレーについて以下に説明します。

タックル

ボールを持っている相手プレーヤーに飛びかかり、そのプレーヤーを倒す、もしくはボールを地面に着けさせることを言います。
相手プレーヤーを捕らえ、倒すという行為がタックルになりますので、このプレーには常に危険がつきまといます。そこで、タックルには禁止事項も多く定められています。

スクラム

ボールを所持していたプレーヤーがボールを前に落としてしまったり(ノックオン)、ボールを前に投げてしまったり(スローフォワード)、軽い反則があった後に行われるプレーのリスタート方法です。
両チームのフォワード(FW)8人同士が組み合い、両チームが組み合った中間に、一方のチームのプレーヤー(スクラムハーフ)がボールを投げ入れます。投げ入れられたボールを、投げ入れたプレーヤーのいるチームが足で後ろにかきだし、スクラムを組んだ最後方のプレーヤー(ナンバーエイトスクラムハーフ)がボールを取り出すことによってプレーが再開されます。
多くの場合は投げ入れたプレーヤーのいるチームのボールとなって再開されますが、相手チームの圧力が強かったりした場合は、ボールを奪われてしまうこともあります。
なお、スクラムでは、組んだ状態のまま回転してはいけません。

モール

ボールを持ったプレーヤーを中心に、両チーム合わせて3人以上が立った状態で組み合った状態をモールと言い、ボールを持ったプレーヤーを中心に、攻めているチームのプレーヤーが力を合わせて押し込み、相手のディフェンスラインを崩すことをドライビングモールと言います。
モールへは、腰をかがめすぎない状態(頭と肩は腰より上の位置)で、他のプレーヤーをしっかり支える形で参加しないといけません。また、いったん組まれたモールを崩したり、モールの上に飛びかかるようなかたちで参加してはいけません。

ラック

地面に転がっているボールを、両チーム合わせて3人以上が立った状態で組み合って奪い合う状態をラックと言います。ラックもモールと同様に、いったん組まれたラックを崩したり、ラックの上に飛びかかるようなかたちで参加してはいけません。

ラインアウト

タッチラインの外にボールが出た時に、タッチラインに対して垂直に並んだ両チームのプレーヤーの間にボールを投げ入れ、ボールを奪い合うリスタートの方法です。ボールを投げ入れるのは、ボールを蹴りだしたチームと逆のチームが行います。(ペナルティキックで蹴り出された場合は、蹴り出した方のチームが投げ入れます)
ボールは両チームの中間地点に投げ入れなければならず、どちらかのチームに有利になるように投げ入れてはいけません。また、投げ入れるプレーヤーは、ラインアウトが形成される(両チームの選手が並ぶ)のを待たずに、すぐ投げ入れることも可能です。このプレーをクイックスローインと言います

ラグビーでしてはいけないプレー!!

 

ラグビーは激しい体のぶつかり合いが魅力なスポーツですが、危険な行為に繋がるミスや不正行為に対して細かいルールが設けられています。

ノックオン

ボールを所持していたプレーヤーがボールを前に落としてしまったり、パスを受けようとしたプレーヤーが受け損なって前にボールを落としてしまうことを言います。相手ボールでのスクラムで再開します。

スローフォワード

ボールを前に投げてしまった場合の反則です。相手ボールでのスクラムで再開します。

ノットリリースザボール

タックルを受けて倒されたプレーヤーが、ボールを手放さなかった場合の反則です。タックルを受けたプレーヤーはプレーの続行が禁止されているので、ボールは速やかに手放さなければなりません。この反則を犯せば相手チームにペナルティキックが与えられます。

オフサイド

ボールを持っているプレーヤーより前にいるプレーヤーは、プレーに参加することが禁じられています。ボールに触れることはもちろん、ボールより前で相手チームの妨害をしたりすることも禁止されています。このように、ボールのある位置より前からプレーに参加した場合の反則を言い、相手チームにペナルティキックが与えられます。

オーバーザトップ

モールやラックになった状態で、相手側に倒れこんでボールが出るのを妨げる反則を言い、相手チームにペナルティキックが与えられます。

ピックアップ

スクラムやラックになった状態で、ボールを拾い上げてしまうことを言い、相手チームにペナルティキックが与えられます。

ノットストレート

スクラムラインアウトの時に、ボールを投げ入れるプレーヤーが両チームの間にまっすぐ投げ入れなかった場合を言います。相手ボールでのスクラムで再開します。

サモアラグビー

 

サモアラグビー代表は、サモアラグビー協会によるナショナルチームで、愛称は「マヌ・サモア」と呼ばれています。

サモアラグビー代表って強いの?

サモアラグビー代表は、ワールドカップは1991年大会以来連続で出場しています。
ベスト8が最高記録です。
パシフィック・トライネイションズというラグビーの国際大会では、サモア代表は9回優勝しています。
サモアラグビーの武器は、何といっても、巨大な体を活かしたパワフルな攻撃力です!

サモアの選手が試合前の踊っているのは何?

サモアの選手が試合前にする踊りは、「ハカ」というものです。
ハカはもともと、ニュージーランドの先住民マリオ族の戦士が、士気を高め力を誇示するために戦闘の前に舞った舞踊でしたが、現在では、ニュージーランド代表だけでなく、サモア、トンガ、フィジーなど南太平洋諸国の代表も試合前に舞うようになりました。
サモア代表のハカは「シヴァタウ」と呼ばれています。

迫力満点! サモアラグビー!!

いかがでしたか? 難しいラグビーのルールも少しは知ることができたでしょうか?
中でもサモアラグビーは、その巨体から生まれるパワー溢れるプレーが見所の一つのなっています。あなたもぜひ、その目でサモアの激しいラグビーを観戦してみてはいかがでしょうか?

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